ども、ギター担当のめたです。今日はギタリストらしくギターの話をしようと思います。
さて、ギターを弾き始めてそろそろ10年くらい経つめたですが、最近とある真空管のミニアンプを導入しました。それがこちら
「VOX Lil’ Night Train」です。
…真空管アンプを持つのは実は2回目で、最初に持ったのはVHTのコンボだったのですが
あるときおそらく真空管が逝ったかなにかで音が出なくなってしまい、それ以来メンテナンスのめんどくささのせいで「別に真空管アンプ持ってなくてもいいかー」って思っていました。
そんなめたが今回これを導入するに至ったポイントをちょっとまとめておこうと思います。
・アンプシミュレーター(ソフトウェア)での練習に限界を感じていた
原因としてはこれが結構大きめです。
ソフトウェアは手軽ですし、制作面においてはどこまでも音を作り込めるというメリットがあります。かつ、ヘッドホンを付けてアンシミュでやる練習は
・音量を気にしなくて良い(夜でも練習しやすい)
・メトロノームやオケを使った練習がしやすい
・いろいろな音色で練習できてテンションが上がる
などのメリットがたくさんあって、正直今でも休日のネコで曲を作る時はアンシミュを通した音を聴きながらギターパートを練ったりしています。
ただ、個人的にどうしても限界を感じるポイントがありました。それが
・ニュアンスや自分の演奏の細かい部分までチェックするのが難しい
という点です。
ハードが違えば当たり前という話ではあると思うのですが、ソフトウェアと真空管、ヘッドホンとスピーカー、やっぱり聞こえてくる音は変わります。聞こえる音が変わるというのは、自分の演奏にも直結します。
具体的に言うと、それなりの音量感で真空管を鳴らしたときだと、自分が普段演奏で雑にしてしまっているところが如実に出てきてしまうな、という実感があります。
自分の至らない点を自覚するというのは正直プレイヤーとしてはつらいとこではあるのですが、休日のネコでギターを担当することになった以上、もうそろそろ自分に厳しくしないとと思い、導入以降は自分のペースでコツコツと練習を続けています。
・このサイズ感ならアッテネーターを買わなくてもなんとかなる
ここも結構大きな決め手でした。
通常、それなりの真空管アンプを家に導入しようとした時、日本で一番ネックなのは住宅事情です。
以前僕が使っていたVHTの真空管アンプは6W出力だったのですが、周りが田んぼと山だけの立地を除けば、普通の住宅では鳴らし切ると近所迷惑になりかねない強さでした。防音設備がないと使い切るのは難しいでしょうし、集合住宅とかもっての他だと思います。
6Wですらそうですから、30Wとか、ましてやみんなの憧れヘッドアンプ(100Wクラス)になってくると確実に鳴らし切るのは不可能。で、そうなると必然的にアッテネーター(あるいは、ロードボックス)と呼ばれる機材を通して、自宅でも真空管アンプの実力を発揮できるようにする、という方向になってきますよね。
しかしまあ、真空管アンプも高ければアッテネーターも高いもの。
定番であるUniversal AudioのOXなんか、現在の価格で20万近くしてしまいます。
https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/248772/
そう気軽に導入できないですよね。はい。
そこのところ、このVOX Lil’ Night Trainは出力が2W。まあ流石にフルバーストするとこちらも一般住宅では結構ギリギリな音量になってしまうんですが、自分でほどよく練習するくらいなら全く問題ない音量感でした。ちゃんと真空管の味もでます。ピッキングへの追従とかね。最高。
・自分が普段使ってるギターで弾いた時に楽しかった
これは割と満足度とか納得具合の話になってくる気もします。
そもそもこのアンプ、何気なーく立ち寄った楽器店のアンプコーナーに偶然並んでいたもので、デザイン可愛いし気になるなと思い、お店のストラトを借りて試奏させてもらい、翌日に自分のギターを持ち込んで音を聴いて購入を決める、という経緯で買いました。
普段自分が使っているものにできるだけ近い環境でお店で試すというのは、自分の購買体験にかなり大きな影響を与えるポイントだと思っています。例えば、普段使っているピックを持っていく、とか。アンプの場合だったら、それこそギターを持っていく、とか。
コロナ禍のこともあり、最近はインターネットでポチっとすればすぐものが買える時代というのももちろんありますが、実際に自分が住んでる家でこの音量は大丈夫か、とか、そういう判断は現物を前にしないとできないというのもあるので、ここがクリアできたのは個人的に大きかったです。
ちなみに、機種としてはちょっと古いタイプで、店員さん曰くあまり人気もなかった機種らしく………めちゃくちゃ安く買えました。そこも割とポイント高かったです。
・まとめ:目的と用途にあった最高のものを揃える練習は、楽しい。
正直、真空管アンプを買ったからと言ってこれを制作に直接つかったり、取り入れたりということは今のところあまり考えていません。マイク立てて録るのめんどくさいし、後からああしたいこうしたいが出てきた時にアンシミュの方が圧倒的に楽だからです。
ただ、自分が持っているギタリストとしての問題意識と、それを乗り越えるための手段としての真空管アンプ導入は最良の選択だったと思っています。
何より、ギターを弾くのが以前にもまして楽しくなりました。
僕自身は職業作曲家なので「仕事として」音楽やることが多いのですが、せっかく一生できることをやっているので、一生楽しくクリエイティブなことができたらなーと思っています。
以上、ギター担当のめたでした。
僕がギター担当したHaze Puppetは現在配信中なので、よければ聴いてね!
P.S. ちなみに、Haze Puppetは音作りはアンシミュでやってます。SoftubeのAmp Roomというプラグイン使ってます。興味あったら紹介記事でも書こうかしら?